ニュース

熱可塑性炭素繊維複合糸「CfC yarn®」の第2弾製品を新開発
独自の複合紡績糸技術を応用し、炭素繊維とポリカーボネート繊維を複合

  • n
  • e
  • w
  • s
  • r
  • e
  • l
  • e
  • a
  • s
  • e

東洋紡せんい株式会社(所在地:大阪市、代表取締役社長:清水栄一、以下「当社」)は、独自の複合紡績糸技術を応用し、炭素繊維と耐衝撃性や耐候性などに優れたポリカーボネート繊維を複合した熱可塑性の炭素繊維複合糸「CfC yarn®」を新たに開発しました。10月29日(火)から31日(木)まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「第4回サステナブルマテリアル展」の当社ブースにおいて初めて公開します。

当社の「CfC yarn®」は、炭素繊維と熱可塑性繊維を三層構造で組み合わせた炭素繊維複合糸です。長年培った独自の複合紡績糸技術を応用した糸構造により、高い強度を得るのに必要な複合樹脂の含浸性と、用途に応じた多様な形状・デザインへの容易な成形を可能にする柔らかな糸の風合いを有するのが特長です。
当社は、本年5月、炭素繊維とナイロン繊維を複合した「CfC yarn®」の第一弾製品を開発、発表※1。このたび新たに、耐衝撃性・耐候性・低吸水性・寸法安定性・透明性などに優れたポリカーボネート繊維を複合樹脂に採用した「CfC yarn®」の第二弾製品を開発しました。一般的にポリカーボネート繊維は粘度が高いため、含浸性を高めるのは困難とされていましたが、「CfC yarn®」独自の糸構造を生かすことで、熱可塑性炭素繊維複合材(CFRTP)に求められる高レベルの含浸性を実現しました。
ポリカーボネート繊維を複合した炭素繊維複合糸「CfC yarn®」は、組紐(くみひも)やUDシート、織物やニットといった炭素繊維複合材向け中間基材への加工が可能です。今後、炭素繊維複合材としての軽量性や耐熱性、高強度・高弾性といった特長に加えて、ポリカーボネートが持つ耐衝撃性や耐候性などの優れた特性が求められる、自動車や土木建築用資材をはじめとする幅広い用途向けに提案を進め、早期の実用化を目指してまいります。
※1 2024年5月7日付 当社プレスリリース(https://toyobo-tex.co.jp/news/

 

■「第4回 サステナブルマテリアル展」の概要
・会期:10月29日(火)~31日(木) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
・会場:幕張メッセ(「高機能素材Week」内)
・ブース番号:46-26

 

<本試作品等に関するお問い合わせ先(一般のお客様)>
東洋紡せんい株式会社 技術開発部 新規事業開発グループ 電話:06-7638-7009

一覧に戻る